Project October
“かえり道”

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Lyric

冷たい夜風が そうっと僕の胸をつくよ
見上げた空は黒く 吸い込まれてしまった

遠く果てしない世界
僕はここで一瞬の光になるよ
闇がすぐ 覆ってしまうけれども

冷たい夜風が、そうっと一本道を抜けた
まっすぐ伸びた道はどこまでも続く

どこまでも…
つづく果てしない世界
僕はここで 一瞬の光になるよ
闇がすぐ覆ってしまうけど

僕らの時間は あっという間すぎて
それでもここで 光り続けたくて
君に笑っていて欲しくて

ひとりの帰り道は
空の星を眺めて
心をゼロに戻して
「ただいま」とドアを開ける

悲しいことは 
空に投げた 
“ちっぽけだ 何も僕を侵せない”

嬉しいことは 大げさに
胸にいっぱい広げて

Story

– Episode1 –

まっすぐのびる一本橋。
ここは僕の帰り道。

嬉しかったことも悲しかったことも、素直に浮かんでは消えていく。

「今日もいろんな事があったなぁ」

ひんやりとした風がヒューっと吹く。

-ちょっと怖いな。

空をみあげると、真っ暗な空。
ながいながい一本橋には頼りない光が、ぽつんと浮かぶだけ。

「そうだ、灯りをつけよう」

それでも、お外はまだまだ暗い。

– Episode2 –

見わたせばあたり一面、まっ暗闇。

優しく光るはずの大きなお月さまだって落ち込んでいるみたい。

「そうだ、お月様を照らそう」

橋に駆け上り、お月様を照らす。

それでもまだまだ、あたりは暗い。

– Episode3 –

つめたい風が、ひゅーっと一本橋をふき抜けた。

じまんの懐中電灯では、光がとどかないみたい。
相変わらずまん丸のお月様は落ち込んでいる。

「そうだ、ラッパを吹こう」

鞄からラッパを取り出し、ありったけの息を吸い込んでお月様に向かって吹いた。

-どうかお月様が笑いますように。

– Episode4 –

ゆっくりゆっくりお月様が顔をあげる。
僕は嬉しくなって一生懸命ラッパを吹いた。

-届いてるかな、届くといいな。

お月様をのぞくと、大好きなあの子の顔が浮かんだ。

「あの子にも届くといいな」

-笑ってほしいな。

– Episode5 –

ラッパの音色はあたりをどんどん明るく照らした。

-この橋の先にも、あの子がいるお家にも。この音が届きますように。

僕は一生懸命ラッパを吹いた。

闇に包まれた帰り道が、きらきらと輝きだした。
あの子も笑ってくれた気がした。

僕は誰よりも誇らしい気持ちになって、ラッパを一生懸命吹いた。

“悲しいことは空に投げて…
嬉しいことは大げさに 胸いっぱい広げて”

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