#1 「私のボトルメッセージ」始動

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Introduction

ボトルタウン ーボトルの港町ー

かつては人がいたのかもしれない。
その町にはカラフルな浜辺が広がっている。

カラフルな理由は単純だ。
その浜辺は海を旅する者の終着点だからである。
言い換えれば、“届かなかった者たち“のことだ。

使い古されたおもちゃ、手鏡、ビニール袋、そしてボトルメッセージ。

それにしてもなぜ人はボトルメッセージに思いを託すのだろうか。
言葉は受け取る相手なしに、意味をなさないと言うのに…

でもきっとあるのだ。
海に投げなくてはならない理由が。

時に未来を生きる子孫のために、
時に己の誓いのために、
時に名も知らない誰かとつながりを感じたいために。

行き場のない想いを綴る

こんにちは。悠実です。

おかげさまで「私のボトルメッセージ」プロジェクトは、今月で5ヶ月目になります。

タイトルは“届くことのなかった宛先不明のメッセージを、海へ投げるイメージ“で名付けました。

コンセプトは「行き場のない想いを綴る」

大人になるほど言葉にならずに消えてゆく想いがあります。それをカタチにすることで、大事なものを見失わないでいたいという想いを込めています。

私は今、些細な違和感を感じて生きています。
決して我慢できないものではないけれども、「おかしい」と思うことが増えました。
世の中を理解し、馴染んでいくことは大切です。
それでもこの違和感を放っておくことは、大事なものからどんどん離れていく感覚と等しく、とても恐ろしいものだと感じました。

でも大事なものって何?変わっちゃいけないものって何?と言われると、言葉ではうまく説明できないのです。

そういった価値観は、私の胸の奥の方でひっそりと絡まっているのです。

それを一つ一つ紐解いていけば、私が忘れかけていた何か大切なことをもう一度抱きしめることができると思いました。

世の中が急速に変わる中で、私たちは変わることが求められています。
生きるためには変わらないといけません。
それでも変わってはいけない部分、手を離してはいけない部分とはなんでしょうか?
日々の想いを言葉と絵、そして音楽に乗せて描き続けることが、一つの答えに通じていると私は思います。

なぜ“言葉・絵・音楽“という形にしたのか?

理由はシンプルです。
受け取り手の感性を持って完成する世界を作りたいと考えたためです。

アートに限らず、いま私たちの周りには完結されたもので溢れています。
音楽の話で例えると、音源のURLだけ貼って「聴いてください」と言ってもなかなか聴いてもらえない時代になりました。今は動画とセットで発信している人がほとんどではないでしょうか?

完結されたものがわるいとは全く思いません。
ただ完結されたものを当たり前に享受することは、無意識に想像する力を大きく損なう気がしました。
そしてそれは、人が生きていく上で最も大切な「つながり」を大きく分断することになると感じたのです。

少し物足りない言葉と絵、そして音楽。
この中で、新たな想像につなげてくれる人たちと私は出会いたいです。

絵が入り口となって、音を聴いてみたら想像とは違った時、
「自分だったらこういう音楽がいいな」って想像が膨らむこと。
音楽を好きになって言葉を目にした時、
「自分も確かにこんな思いあるな」と発見があること。
このような出会いがあったならば、とっても嬉しいです。

もちろん私自身、世界中の人たちの作品からいろんなインスピレーションを得ています。

私が持てる時間はほんのわずか。
私の知らない色や音、景色を創作を通じて感じていきたいです。

2020.7.31.悠実