#2 統べる者 あとがき

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Afterword -あとがき-

この曲では、”100万年後の世界”を描いた。

人類至上主義で発展し続ける社会に対する疑問、その反動が見えない形で私たちの未来の世代を阻むのではないかと言う不安。
そして今抱えるなんとも言えない生きにくさの所存。

この曲にはそんな思いを込めた。

去年の秋、何かから逃れたくて八丈島に行った。
それは、理由もない「生きにくさ」だった。
何も持っていない自分が、「ここに居てはいけない」気がしたのだ。

でも傷んだ心も八丈島で予想以上に癒された。
大きな自然に包まれて、自分が許された感覚があった。そして不思議な力が湧いてきた。
島に芽吹く草木の精一杯生きるエネルギーに、私は元気をもらったのだ。

数多の生命が宿るこの星で、なぜ人間は言葉を与えら得たのだろうか。

お互いがお互いを必要としない、個人主義的な時代が加速する今、「幸せ」は一個人の人間にのみ向けられたものには限界があるように感じた。
人が幸せになるために命を延ばすこと、便利さを追求すること、ロボットを作ること、
もう十分な気がしているのだ。

2020.8.11.悠実